タイトルそのままですが、横断歩道の幅は広すぎで、歩道は狭すぎです。
写真のような光景はおそらくどこでも見かける、いわばありきたりの交差点ですが、私は見直すべきと考えます。まずこのように信号機の無い横断歩道ではルール上、歩行者が優先されます。歩行者と車両が遭遇した場合は必ず車両が歩行者に進路を譲らなければなりません。逆に歩行者は車両の有無に関わらずいつでも横断歩道を渡ることができます。と、いうことは、このような交差点で車両の通行を歩行者が待ってる間に待つ人が増えていくということは起こり得ません。人が増えないということは、横断歩道の幅をそこに至るまでの歩道の幅より広くする必要は有りません。
もちろん、信号のある交差点の横断歩道では事情が異なります。歩行者用の信号が赤の間は歩行者は横断歩道を渡れないのでその間に歩行者は増え、その増えた歩行者の横断を限られた青の時間に捌くために、広い幅の横断歩道必要となります。つまり、いつでも渡れる横断歩道と、信号が青でしか渡れない横断歩道の違いです。
要するに有るか無いか分からない程度の幅の歩道しか無い道路を歩いていて、交差点にだけやたら広い横断歩道があっても、何の有り難みの無いのです。
さらに横断歩道の幅が広いと車両にとっても不都合となります。横断歩道の幅は広い分、車両は交差点のかなり手前で一時停止をすることになります。残念ながら一時停止した場所からは交差点を横切る通りの通行は目視しづらいので、実質二時停止を余儀なくされます。
次の写真は横断歩道は広すぎず、歩道は狭くない、私が好む形状です。
さらに通りを少し覗いてみると、停止線も近くにあるのが分かります。
好むという言い方だと妙に主観的ですが、歩行者にとっても安全で、車両にとっても都合の良い、通行する誰にとっても好ましい形状なのです。
欲を言えば、もう少し停止線が横断歩道に近くてもいいし、横断歩道を歩道にしてしまえばこの形状の点字ブロックは不要になります。一時停止も『ゆずれ』にすることができ、車両にとってもメリットとなります。
詳しくは別の項で考察するつもりでいますが、十分な幅の歩道が存在することは、車同士の出会い頭の事故を防ぐのにも大きな効果があります。