中馬込3丁目交差点

ここには不思議な信号機があります。まずは動画を見て下さい。

 この交差点は基本的には十字路で、動画の最初のシーンの横断歩道手前の左にもう一本細い道があります。横断歩道の手前なので、この5本めの道はこの交差点には含まれないと思います。何がおかしいかというと、交差点に侵入する道路の方を向いていない信号機(車両用)が3つあります。

 1つめが動画の00:07に映っている縦型の信号機、2つめが動画00:51に映っている横型の信号機です。今は十字路の一角のくさび形の土地が更地になっていてこの2つの信号機が通りから見えますが、ここに建物が立っていた時には、この2つの信号機は建物の壁に向いていました。将来ここに新しい建物が建てば、またこの2つの信号機は建物の壁と向かい合うことになります。一体この信号機は誰の通行を規制しているのでしょうか?

 3つめは動画には映っていないのですが、やはり縦型の信号機です。高さからすると歩行者用のような気もしますが、横断歩道からも少しずれています。これら3つの信号機の意図はさっぱり理解できません。すみませんがこのページをご覧の方もGoogleストリートビューで一緒に悩んでください。

 このような訳のわからない信号機が設置されるのは、そもそも車両用の信号機の設置位置がルールの概念と一致していないことが原因です。歩行者用の信号は横断歩道の両端にそれぞれ道路に対して内向きに設置されるのが普通で、ルールの概念とも一致しています。ですが、車両用の信号機の大半が交差点を渡ったあたりに設置されています。実はこれが間違いです。詳しくは別のページで考察していますが、ルールの概念に一致する設置場所は停止線の真上です。つまり車両用の信号機は全て交差点から見て外向きに設置されるべきです。この原則に沿って設置位置を考えれば、この交差点のような不思議な信号機は存在しなくなるはずです。